【調査結果】85%の成長企業が社名を商標登録!
成長を目指す中小企業・スタートアップの経営者にとって、自社ブランドの保護は重要な経営課題の一つです。今回は、経済産業省が推進する「J-Startup」プログラムに選定された成長企業を対象とした社名商標登録の調査結果をご紹介します。
1.J-Startupとは?
J-Startupは、経済産業省が推進するスタートアップ企業の育成支援プログラムです。このプログラムでは、日本全国の約1万社のスタートアップ企業の中から、トップベンチャーキャピタリストやアクセラレーター、大企業のイノベーション担当者が推薦する有望企業を外部審査委員会が厳正に審査し、高い成長性が認められた企業が「J-Startup企業」として選定されます。
令和6年12月現在、この選定を受けたJ-Startup企業は227社となっています:
https://www.j-startup.go.jp/startups/
2.調査の概要と結果
当事務所では、J-Startup企業227社全てについて、社名の商標登録がなされているかを調査しました。
その結果、社名の商標登録を行っている企業は192社であり、全体の85%に及ぶことがわかりました。なお、未登録の35社(全体の15%)も、その多くは商品名やサービス名の商標登録を行なっていました。
3.調査結果が意味すること
この調査結果は、「成長する企業は社名の商標登録をしている」という事実を裏付けるものです。
社名は、会社そのものを象徴する重要なブランドです。特にスタートアップにとって、ブランドの信頼性や競争力を高めるためには、商標登録による法的保護が欠かせません。そのことを、日本を代表する成長企業であるJ-Startup企業はよく理解しているといえるでしょう。
4.まとめ
成長企業の大半は当然のように社名を商標登録しています。もし御社が社名の商標登録をまだ行なっていないなら、すみやかにご検討されることをおすすめします。