商標登録には結局トータルでいくらかかるのか?について説明します。
総費用は、特許庁料金と弁理士料金の合計額です。
費用が必要となるタイミングは、出願時と登録時(出願から約7ヶ月後)の2回です。
万が一出願が拒絶査定となった場合には、登録時の費用は不要となるからです。
特許庁料金は、出願時に3,400円 + ( 8,600円 x 区分数 )、登録時に32,900円 x 区分数です。
区分とは、商標を使用する指定商品と指定役務(サービス)のカテゴリーです。
世の中のあらゆる商品とサービスが、国際基準に従って45カテゴリーに分類されています。
よって、区分数が増える(=権利範囲を広く設定する)ほど、特許庁料金は膨らみます。
当事務所の弁理士料金は、出願時に7万円、登録時に1万円で、区分数に関わらず一律です。
以上をトータルすると、
1区分の場合、総費用は約12万円(うち出願時に約8万円)です。
2区分の場合、総費用は約17万円(うち出願時に約9万円)です。
3区分の場合、総費用は約21万円(うち出願時に約10万円)です。
事業の範囲がそれほど広くない中小企業やスタートアップの場合、
社名の商標登録であっても、大抵は1区分か2区分、多くても3区分で十分です。
したがって、出願に当たっては、区分数が徒に増えて無駄な出費にならないよう、
有能な商標専門弁理士に適切な区分数の見極めをさせることがとても重要なのです。
このように、少なくとも12万円あれば誰でも商標権を手に入れることができます。
権利は10年間有効(更新可)ですから、10年で12万円ということは、
ブランドを守るためのコストは、1年で1万2000円、1か月なら1000円です。
月千円は、御社にとって躊躇すべき金額でしょうか?
ちなみに、特許権は取得して20年間維持するのに100万円近くかかります。
さらに、特許出願の成功率は商標出願よりも低く、しかも権利の更新もできません。
したがって、商標権はコスパ的にも最強の知的財産権なのです!
*こちらもご覧ください → Q. 商標登録は全部でいくらかかりますか? >