中小企業を支える商標戦略
地域団体商標の登録例
農産物・水産物が太宗ですが、他にもたくさん登録されています。
農産物・水産物が太宗ですが、他にもたくさん登録されています。
地域団体商標の登録例です。
現在、地域団体商標は全国で735件、そのうち北海道から36件が登録されています。
しかし、北海道の場合は農産物と水産物が太宗を占めていて、
36件中、農協又は漁協以外の組合からの登録はいまだ2件にとどまっています。
その2件とは、「十勝川温泉」と「北海道味噌」です。
商標権者である十勝川温泉旅館協同組合と北海道味噌醤油工業協同組合は、
いずれも北海道中小企業団体中央会の会員組合でいらっしゃいます。
両組合の知財戦略及び商標戦略への深いご理解と高い意識に対して、
私としても、この場をお借りして心から敬意を表したいと思います。すばらしいです。
津軽海峡を渡って、東北地方の登録例も見てみましょう。
岩手県の「南部鉄器」、秋田県の「大館曲げわっぱ」、宮城県の「雄勝硯」、
山形県の「米沢らーめん」などが登録例です。
南部鉄器は全国的に有名ですが、他の3つのブランドはそれほどでもありません。
地域団体商標登録の周知性要件は、実際にはそれほど厳しくないことがわかります。